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【海外の反応】サイファー吹替ニュース【2019年2号】190813

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試験的に ザ・カートゥーンサイファー氏のニュース動画をこちらで翻訳します

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キャスティング関連

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前回ほど多くのキャスティング情報はありませんが、JelloApocalypseをフォローしてる人は御存知の通り、チャンネルの主であるブレンダン・ブレイバー氏が、炎炎ノ消防隊ファニメーション・サイマル吹替版に節男宮本役で出演しました。

ブレンダンは要約シリーズ等のネット動画や、ゲーム・短編・自身のチャンネルを活動の場としてきており、公式吹替への出演はこれが初めてです。テキサス州ダラス在住で、ドラマCD『この男子、悪人と呼ばれます。』には出演経験があります。アフレコ初経験ではないものの、最初のアニメの仕事になりますね。

ブレンダンの今後の出演予定は不明ですが、ファニメーション社やサウンドケイデンス・スタジオ社等で本格的に声優業を開始するかもしれません。

 

 

2019年8月7日、NYAVポストのTwitterアカウントにて『プロメア』吹替版の主要キャスト収録が終了間近と発表されました。米国での公開は9月17日および19日とのことです。

現在キャスト情報は一切明かされておりませんが、NYAVポストのチーフ音響監督ステファニー・シェーのツイートに気になる発言がありました。

 "みんなの芝居を見てて「完璧にリップシンクをこなしつつ、ここまで本気の演技ができるものなのか」と驚嘆しました!ベテランのユニオン俳優は伊達じゃないですね。"

 

これがプロメアに関する発言かどうかは分かりませんが、ベテランのユニオン俳優という言葉と、吹替に関する発言である事から、誰か昔懐かしの声優が出演するのかもしれません。

 

 

アニメ・エキスポの話題を少し。クリスタリン・ホジキンスによると、プロメアの英語吹替版ではキャスティング等についてトリガーが監修に就くそうです。

この情報を不安視する人もいるかもしれません。というのも、新世紀エヴァンゲリオンの吹替が一新されたのはスタジオ・カラーの意向であり、新吹替版のおかしな部分もそのせいで生じた、という噂が流れているためです。無論ただの噂でしかありませんが、新劇場版:Qの吹替でスタジオ・カラーが介入したいきさつを考えると、ありえる話にも思えてきます。新劇場版の吹替音響監督であるキャリー・ケラネンが、キャスティングについては日本側が決定したと言った事なども思い出されます。

しかしここで注意すべきなのが、日本側の介入が常に同じような結果を招くとは限らない、ということです。以前の動画でフリクリの吹替版について語った際には、鶴巻和哉ガイナックス側スタッフの介入が吹替の作品解釈を深めた点を挙げて、肯定的に扱いました。また、マイケル・シンターニクラスとステファニー・シェーが日本側と直接交渉にあたってきた成果を思うと、そういった関係は吹替にプラスになるようにも思われます。今のところは静観していましょう。

 

 

ネットフリックス関連

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2019年8月5日、Netflixにてドキュメンタリー番組『アニメ世界への扉』が配信開始されましたが、アニメファンからの反応は否定的でした。

悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』や『キャノンバスターズ』の裏話はあったものの、ドキュメンタリーというより自分の番組の宣伝のようにも感じられました。

(キャノンバスターズと言えば、予告における主人公サムの声が数年前のティーザーとは別人に変わっていましたね)

編集が下手なために面白くなりそうな部分で急にカットしていたり、割と時代遅れなトガッた文化をアニメとごちゃまぜにして語っている点が、不満に思われています(訳註:原宿・ロボットレストラン等)。

Anime News Networkのインタビュー記事で明らかなように、監督のアレックス・バーウナバがアニメについてほぼ何も知らなかった事が原因と言えるでしょう。良く言えば理念先行、悪く言えば的外れな番組でした。吹替ニュースを名乗ってるのですから、吹替が極めて杜撰な仕事だったという点に言及すべきなのかもしれませんが。

アニメ業界について、もっとまともな情報を得たい方には、役立つリンクを(元動画の)動画説明文に記載しておきます。

 

幸い、Netflix関連のニュースはそれだけではありません。スタジオポノックの劇場短編『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』が9月6日に配信開始されます。そして、みんな大好きメタル系女子社員の第3シーズンがやってくるので、それで全部チャラということで。

 

 

業界関連

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2019年8月6日、ドラゴンボールの作画愛好家AnimeAjayのツイートがきっかけで、『ドラゴンボール超』の米版Blu-ray第6巻のケース裏表紙が話題になりました。

裏表紙内の画像に、作監修正前で本編でも未使用の北野幸広の作画があり、なぜそんな素材を使用したのか疑問の声があがったのです。

ファニメーションの責任を問う声もありますが、ディスコテック社のプロデューサーであるブレイディ・ハーテル氏のツイートによると、パッケージに使用できる画像は日本側から提供される物のみで他の画像は使用を認められない場合があるそうです。ディスコテック社の『チーズスイートホーム』でも同じ事が起こったとのこと。

同様の事例はクマ・ホールディングスでも起こっており、同社の『この男。コレクション vol.1』のケース裏表紙では、指定のスクリーンショット画像以外は使用が認められなかったそうです。

このように、配給側に課せられた理不尽な制約が製品の不具合に繋がっている場合があります。日本側と配給側の関係は極めて一方的であり、言う事をきかない限り仕事を失いかねません。制約に違反したり未承認の素材を使用すると、商品のリコールやライセンス解約に繋がるわけです。

 このような没交渉的側面は吹替制作にも表れていますが、そうした制約については別動画にて語っています。

一応補足しておくと、ハーテル氏はディスコテック社のプロデューサーとしての経験を語っただけで、DB超の裏表紙が同じ原因による物かどうかは不明です。会社や事例次第で状況は異なってくるでしょう。ハーテル氏自身も5年ほどルパン三世シリーズの吹替で成果をあげてきた結果、日本側がやや制限を緩めてくれたそうです

とは言え、以上の出来事からも分かるように、作品の扱い方について必ずしも日本の会社が良く分かっているとは限らないという事ですね。

 

少し明るい話題に移りまして、ファニメーションで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が配信開始予定です。シリーズ中でも重要な一作であるORIGINの良質な吹替版が用意されたのは、ガンダムシリーズへの入り口という意味でも歓迎すべき出来事でしょう。

 

また、2019年8月5日のファニメーションブログの投稿によると、アメリカ・カナダのファニメーション配信において、『進撃の巨人』実写版および『るろうに剣心』実写版3部作が視聴可能になるようです。ただし、この更新に伴ってクランチロールとファニメーションでは一部作品が配信停止する予定です。これは、昨年起こった両社の提携解消によるものと思われます。

異世界かるてっと』、『世話やきキツネの仙狐さん』、『ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!』、『叛逆性ミリオンアーサー』2期、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』前半。ファニメーション・ナウは以上のタイトルの字幕版を配信停止します。クランチロールは、以上のタイトルからYU-NOを除いた全作品の吹替版を配信停止します。

提携による作品の共通化と作品数の増加は、両社ともにメリットがあったように思われますが、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントがファニメーションのグローバル化に舵を切った今、共有していたタイトルについて権利がどうなるかは謎です。提携解消に関する合意内容が公開されていないので詳細は語り得ませんが、その契約内容には少なくともファニメーションによる一部吹替版タイトルの独占と、クランチロールによる一部の字幕版タイトルの独占が含まれ、また両社ともに一部の配給権を売却した模様です。

以上だけ見ると大した内容でなく思えますが、分裂がより大きなスケールで展開し他のタイトルにも波及する可能性もあります。

 

 

ビジネス展開における不満と言えば、アニメエキスポにてハーモニーゴールド社が出した告知でしょう。同社によるロボテックの権利延長というニュースについて、マクロスファンの皆さんは暗い気分だと思われます。しかし、このニュースについてアンサーマン(アニメ・ニュース・ネットワークの質問コーナー)で面白いコラムが載っているので、読んでみてはいかがでしょうか。ジャスティン・セヴァキスの最後の質問受付みたいですしね。彼の回答は決して明瞭ではありませんでしたが、それでも貴重な業界の情報を今まで伝えてくれました。

 

 

最後に、欧米の吹替ではありませんが、この時代最良の映画の一つ『スパイダーマン: スパイダーバース』の日本語吹替版がAmazonで販売開始されました。小野賢章(マイルス・モラレス)、宮野真守(ピーター・パーカー)、悠木碧(グウェン・ステイシー)、高橋李依(ペニー・パーカー)、大塚明夫(スパイダーマンノワール)などの人気声優が出演しています。ご覧になった方は、コメント欄まで感想をお願いします。

 

この他に取り扱ってほしい話題については、Twitterハッシュタグ#Cipherdubnewsまでどうぞ。

 

 

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